コラム

就職活動というと、「志望動機」や「自己PR」のことを真っ先に考えていませんか? 実は、就職に最も重要なのは、「会社選び」にあるとすらいわれているのです。ただ闇雲に「いいな」と思った求人情報の会社へエントリーするのは賢明ではありません。

そこで今回は、失敗しない就職する会社選びのポイントを解説します。

会社選びの手順~エントリー前にやっておきたいこと

会社選びは、ただ適当に行っているのでは大きなチャンスを逃してしまうだけでなく、なかなか内定という結果も出ません。会社選びにも準備と手順に沿って進めることが必要なのです。エントリー前にやっておきたい2つの手順を確認しておきましょう。

1.基準を設ける

まず求人情報や会社情報を見る前にやっておきたいのが、「基準」を決めることです。「何を基準に会社を選ぶのか」を明確に決めておき、就活中に出逢う会社をその基準に照らし合わせます。そのすべての基準の合格点をクリアしている会社は、自分にとって最も理想的な会社です。

基準には、「業界・職種、会社規模、事業内容、勤務地、会社の雰囲気、仕事内容、採用担当者の人柄、女性の比率・年収、知名度」などあらゆる項目があります。これらのうち、自分がこだわる基準を見つけて、合格ラインを設定しましょう。

2.下調べをする

基準が明確になったら、いよいよ求人情報や会社情報を見ていきます。ただし、そこで基準の合格点をクリアした会社に即座にエントリーするのは避けましょう。大切なのは、その会社を深く知ることです。求人情報や会社案内には書ききれない、表れないことはたくさんあります。自ら積極的に会社を知ろうとしなければ、真実が見えてきません。

極端な例でいえば、表向きは良いことを言っていても、中身はブラック企業だったということもあり得ます。エントリー前は必ず入念な下調べを実施しましょう。

失敗しない会社選びのポイント

就職できても会社選びに失敗してしまったら、就活は成功とはいえません。大事なのは、就職後に後悔しない会社選びをすることです。その選び方のポイントをいくつかみていきましょう。

ブラック企業を知る

会社選びで「失敗」と思う最も大きな理由が「ブラック企業」だったということでしょう。世の中には、さまざまなブラック企業があります。厚生労働省ではブラック企業は一般的に次の特徴があるとしています。

1.労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
2.賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体にコンプライアンス意識が低い
3.このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う

出典:厚生労働省 労働条件に関する総合情報サイト「「ブラック企業」ってどんな会社なの?」
http://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/zenpan/q4.html

これまでブラックとされてきた企業の具体的な特徴などをニュース記事などで知ることで、ブラック企業かどうか見きわめることができるでしょう。

自分の価値観に合っているか

いくら世間一般で優良企業といわれているような、制度や福利厚生が万全に整った会社でも自分の価値観に合わなければ、運よく就職できても就活は失敗に終わってしまいます。自分の価値観、目指す方向性、企業風土など、自分に合うかどうかという視点でも検証しましょう。

思い込みを捨ててあらゆる角度から会社を見る

自分の肌に合うかどうかという視点で見ていくと、少し危険が伴います。それは、自分の思い込みだけに走ってしまう可能性があるからです。

検証するには、ただ会社情報などの文面を読むだけでなく、実際にその会社で働いている先輩に直接話を聞くことが重要です。話を聞くと、その会社の意外な側面が見えてくることも多いのです。思わぬ失敗を防ぐためには、この思い込みを捨てて、あらゆる角度から会社を見ることが大切です。

まとめ

就職に失敗しない会社選びは、十分な準備が重要です。そして自分の明確な基準と目指す理想をしっかり持って、「入社して正解だった!」と心から思える会社が見つけましょう。

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