コラム

今、「地方創生」が積極的に行われています。これは、「東京一極集中」を是正するために地方拠点の雇用数をアップさせる施策です。

このような流れのある中で、地方におけるITエンジニアの可能性を考えていきましょう。

「地方創生」で地方のITエンジニアが活性化

政府が実施している「地方創生」は、首都圏に集まる機能を分散させることで、大震災などが起こったときにも臨機応変に対応できることなどを理由に、東京への一極集中を是正し、地方を活性化させる政策です。地方にも、ITの利活用が促進される一方、IT企業はまだまだ首都圏に集まっているといわれています。

このような中、IT企業がサテライトオフィスを地方に持つなど、徐々にではありますが、地方でのITエンジニアの活躍が推進されています。今後、ITエンジニアを目指している人、転職を考えている人などは、地方で働くことがあるかもしれません。もしくは、地方で働きたいと希望し、将来地方のITエンジニアになる方もいるでしょう。

地方で働くITエンジニアのメリット・デメリット

では、地方でITエンジニアとして就業する場合、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

メリット

満員電車などの都会ストレスから解放される

地方では東京よりも人口が少ないため、満員電車や混雑などの密集ストレス、人と人とのコミュニケーションの希薄化などの「都会ストレス」から解放されます。自然あふれる中で暮らすことができる可能性も高いです。開発などの業務の場合、静かで落ち着ける環境で集中できるといった利点もあります。

家賃などの生活の固定費が安価で済む

土地や賃料などは都会とは比べ物にならないくらい地方では安いことがあります。費用の点では比較的都会よりも安価で済む見込みがあります。

人手不足で採用されやすい

地方で就職・転職するメリットで大きいのが、人手不足による採用のされやすさです。都会と異なり、貴重な人材として扱われやすいでしょう。

地方のIT課題を解決できる

地方は、まだまだITが浸透していない、もしくは初期段階のことがあります。例えば、都会ではすでに整っているITインフラも、地方では基本的なベースが作られていないこともあります。その点、自分のスキルを活かせるチャンスが増えるでしょう。

デメリット

賃金が少なくなる傾向がある

固定費が安くなる分、賃金が少なくなる可能性もあります。年収格差は大きな課題でもあります。

勉強会などに参加しにくくなる

ITエンジニアの中でよく行われる勉強会は、地方ではなかなか集う人数と場所の関係で、参加しにくいものです。また、地方のIT職は、スキルアップ熱も都会ほど高くないということもあるようです。

仕事が都会ほど多くない

受注できる仕事量が少ないというデメリットです。また、見積もりも地方のほうが低いともいわれています。技術があっても、イメージ的にやはり東京のIT企業のほうがハイレベルな対応をしてくれるとクライアントも考えるものです。

まとめ

今後、地方創生が進み、さらにテレワークなどの働く場所にとらわれない働き方もさかんに取り入れられています。このような中、地方で働くデメリットも、改善されていくことでしょう。

まずは首都圏で知識と経験を積んで、ある程度のキャリアを積んだ段階で、メリット・デメリットをしっかりと把握し、働く場所を選択していきたいですね。

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